こんにちは、そらえです!
『老後2,000万問題』『年金不足』などのワードは記憶に新しいことでしょう。
このような話題もあり近年では老後への準備を始め、お金を増やすために積み立てNISAやiDeCoといった投資に注目が集まっています。
企業の確定拠出型年金制度の導入が浸透していることもあり、若い人ほど投資をしている・興味があるという人は多いようです。
とは言え、ふたを開けてみると『制度の内容は知らないが何となくお得らしいからやっている』と言った人が多いのも事実。正しい知識を持ってないと損してしまうこともあります。この記事では積み立てNISAに絞って解説しているので、是非おさらいしてみて下さい。
- 積み立てNISAに興味がある
- 制度がいまいちわからない
- なぜ早く始めないと損なのか知りたい
- とりあえずやってるけど理解はしていない
どうして投資が必要になってきているのか?
※投資の重要性を理解している方、積み立てNISAについて早く知りたい方は飛ばしても大丈夫です。
近年の日本ではこのようなことが起きています。
- 給料水準が変わらない
- インフレが進んでいる
→お金の価値が下がってきている
マクドナルドのハンバーガーがいい例で、数年前と比べると価格は変わらないのにサイズが小さくなりましたよね。同じ価格でも質や量が落ちることもインフレが原因です。

もっと具体的な数字を挙げていきましょう。現在日本はインフレ率2%を目標としています。このインフレ率が数年後、どのような影響を与えるか見ていきます。以下の表を参考ください。
仮に100万円の商品があった場合、5年後には1,104,081円になっていることを表しています。なんと10万円以上も増えていますね。
銀行預金に預けていただけの100万円があったとします。しかし利息なんて1年でほんの数十円と雀の涙ほど。そのまま5年経てばその価値は90万円に減った様なものです。
このように、お金の価値を守るためには銀行預金や定期預金では足りないということです。タンス預金はもってのほかですね。
さて、ここでインフレに負けない手法として投資が登場します。方法は割愛しますが、投資の世界では年利4%程の運用は現実的な数字です。インフレでも問題なく対応できますしお金も増やすことが出来るのです。
そして投資を行う上では『積み立てNISA』のような制度の利用が大事です。利用するとしないとでは将来、うん十万~うん百万の差が開きます。その仕組みについて解説していきます。

投資はリスクだ!といった声がありますが、インフレ下では銀行預金一本の方がよっぽどリスクとなるのです。
積み立てNISAとは
積み立てNISAとは国お墨付きの制度の名称。
2018年1月からスタートした制度で、少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度となっています。
さて、普通に投資するのと何が違うのでしょうか。一番の目玉は投資の運用益が非課税になること。わかりやすい表現で言うと『投資信託で儲かった利益、本当は税金とるけど免除したげるわ!』っといった感じです。細かい数字は割愛しますが、本来ならば利益の20%ほど税金として納めなければいけません。
積み立てNISA制度を利用していれば、利益の全ては自分のものとなるわけです。
\それぞれのイメージ図/


*細かく言うと課税額は20.315%ですが、分かりやすく20%としています。
※積み立てNISAは投資ですので元本保証でありません。運用の結果含み損になることもあります。その際に利益確定した場合は税金を取られることがありません。(通常の投資と同様)

例えば元本が1,000万円と大きくなった場合、税金は20万円徴収されます。人によっては20万円ってひと月分の給料に匹敵しますから大きいですよね。
とはいえこんなにもお得な制度、もちろん制限がありますのでその点も触れていきたいと思います。
要点は3つ
積み立てNISAはあくまで一部優遇制度。金融庁よりこのような説明がなされています。
つみたてNISAでは、毎年40万円を上限として一定の投資信託が購入可能です。
各年に購入した投資信託を保有している間に得た分配金と、値上がりした後に売却して得た利益(譲渡益)が購入した年から数えて20年間、課税されません。非課税で保有できる投資総額は最大800万円となります。非課税期間の20年間が終了したときには、NISA口座以外の課税口座(一般口座や特定口座)に払い出されます。なお、つみたてNISAでは、翌年の非課税投資枠に移すこと(ロールオーバー)はできません。
金融庁より
現在、つみたてNISAは2037年までの制度とされていますので、投資信託の購入を行うことができるのは2037年までです。
2037年中に購入した投資信託についても20年間(2056年まで)非課税で保有することができます。
このままだと分かり辛いので、もう少しかみ砕いて説明していきます。
- 投資額は毎年40万円が上限
- 非課税期間は20年間
- 購入出来る投資信託の種類は限られる
①投資額は毎年40万円が上限
積み立てNISAでは、年間の投資信託の購入額に決まりがあります。
その金額は1年ごとに40万円まで。月換算すると3.3万円ですね。
購入額が大きいほど、運用益が出た際はどんどん大きな額になっていきます。本来はこの運用益に税金が課されるものですから、制限をかけているのでしょう。
投資信託の購入方法に制限ありませんが、どの証券口座であろうが、一人につき年間で合計40万円までなら購入することが出来ます。

限度額があるからこそ、早期に始めた方が良いと言われているのです!
購入方法は自由である!
- 購入タイミング
- 購入金額
- 何に投資するか
- どこで購入するか(証券会社)
“積み立て”と言われている位ですから、毎月いくらと決めて購入する方法がオーソドックスです。しかしそれが決まりなわけではなく、ボーナスが入った時に購入するなんて方法もあるのです。
②非課税期間は20年間
良い投資信託であれば、年数が経てば経つほど運用益が出てきます。
増えたお金が更に利益を生み、どんどん雪だるま式に増えていきます。これを複利と言います。
しかし積み立てNISAはあくまで一部優遇する制度。運用益に税金を取らないでおくよという期間にも限度があります。いつまでも非課税の恩恵は受けれないのです。
その非課税期間は20年までとなっています。もう少し言うと『その投資信託を購入した年から20年間が非課税』です。
以下、金融庁より図説があるのでご覧ください。

※改正により、積み立てNISA制度は5年延長され2042年までとなっています。
例えばこんなことも出来ます。
20年後、1年ごとに非課税期間終了分の利益確定をしていけば全て非課税で全額受け取ることも出来ます。上の画像で言うと2038年からになりますね。

積み立てNISAは期間限定制度なので、この点も早期に始めた方が良いと言われています!
ちなみに、非課税期間が終了したらどうなるでしょうか。全額課税されるのかと言ったらそういうわけではありません。
結論から言うと、20年目の時点での利益分は全て非課税として確定されます。よって、確定後以降に増えた運用益のみ課税されます。今までの利益全てが課税されるわけではないので焦らなくても大丈夫です。


いつ利益確定するかは個人の自由です!今はお金に困ってない・まだまだ増やしていきたいといった場合は、寝かせておくのも一つの出口戦略です!
③購入出来る投資信託の種類は限られる
種類が限られるというと一見デメリットにように感じますがこれは違います。
手数料が低水準であるなど、長期・積立・分散投資に適した投資信託に限定されています。要は国が投資信託として優秀と判断したもののみが積み立てNISA対象となっています。
投資初心者をはじめ幅広い年代の方にとって利用しやすいものとしているのです。
最初の内はどれを選ぶべきか悩むもの。たくさん種類があっても迷ってしまいます。なので政府が絞ってこの中から選びましょうとしているわけです。
取り扱っている投資信託の数は各証券会社で若干異なりますが、内容は概ね似たようなものとなっています。
私が使っている証券口座は楽天証券
積み立てNISAないし投資を始めるためには証券口座が必要です。たくさん種類がありますが私は楽天証券を利用しています。
ざっくりと、以下の点にメリットを感じています。
- 取り扱い銘柄が豊富
- クレジットカードで投資した際、購入額の1%ポイントがつく
- 楽天銀行との*マネーブリッジの設定で銀行口座が年利0.1%へ
- SPU達成
*マネーブリッジとは
本来銀行口座と証券口座のお金は別ものですが2つを繋げるサービスのこと。いちいち証券口座に入金せずに済む便利機能です。(無料で設定可能)
楽天と言えばポイントのイメージが強いですね。例に漏れず楽天証券でもポイントを貯めたり使ったりすることが出来ます。
購入額の1%付与されますからもし1年で満額40万分購入した場合、4000円分のポイントゲットできます。またポイントを投資に回すことも可能です。(期間限定ポイントは利用不可)

投資でポイント貰えるのは珍しいです!
楽天証券の詳しい紹介はこちらの記事をご覧ください。
明日やろうはバカヤローですよ
この記事を見ている方は少なくともお金に興味があり、増やしたいと思っている方かと思います。
それなのにも関わらず、「へぇ~積み立てNISAってこういう制度だったんだ。」と始めずに終わろうとする方へ少し辛口ですがこんな言葉を送ります。
ソクラテスの言葉で有名なものがあります。
『無知は罪なり、知は空虚なり、英知を持つもの英雄なり』
超簡単に意訳すると、『知らない分からないは罪、知ってたが行動しなかったは空しい(意味がない)、知り行動した者は優れている』といった感じになります。
また『知識を得る努力を怠る事』と『得た知識の活用を怠る事』は同じであるとも言われています。
しっかりやればお金を増やすことが出来る積み立てNISA。そんな制度の存在を知っていながら始めないということは言い訳があるということ。そんなよくある言い訳3つをバッサリ切っていきたいと思います。
積み立てNISAを始めている人でもこういう人がいるので驚きます。
この記事でも仕組みは紹介しましたが、それでもわからないという方はとことん調べましょう。今のご時世インターネットで調べれば情報に溢れています。
例えばYouTubeなど動画で解説している方もいます。私もリベ大を始め動画で多くのことを学びました。
無知は損します。そもそも損していることすら気付けないのである意味幸せなのかもしれません。ですがその無知によって周りを不幸にすることもあります。それが嫌ならば何事も学んでいきましょう。

調べる力を身につけましょう!
投資が怖い、リスクだ!と言う人はかなり多いです。でもそれは知らないから。人間は知らないものを怖いと感じます。また投資は怖いというのは刷り込みです。
特にバブルを経験してきた方人に多いのですが安全な銀行預金で金利6.33%な時代があったとか。そりゃ投資を不安に思うのも無理はありません。
時代は変わったのです。現在の金利は0.001%程ですよ。時代遅れになる前に目を覚ましましょう。
投資の必要性のところでも触れましたが、今現金の価値はどんどん下がっています。ただ銀行預金しているだけではお金は増えません。それどころか将来価値が減ってしまいます。
私としては、全財産を価値が薄れる現金預金で持っている方がよっぽどリスクと捉えています。
またリスク≠デンジャーです。そしてリスクはコントロールできます。
例えば投資額が資産の10%に留めるようにしていたらどうでしょうか。もし暴落が起きて半値になったとしても、まだ95%の資産があります。
心地よいリスク(再起不能にならない)範囲で投資していきましょう。
余談:暴落について
有名な指数でS&P500というものがあります。コロナショックで株価が暴落し半値近くになりましたが、今では見事にV字回復し過去最高値を叩き出しています。もし暴落が起きても、投資先がまともなものであれば時が解決してくれるのです。

無知は判断を鈍らせます。正しい知識があれば投資は怖くありません!
確かに現金を使って投資をするので手元のお金は減ります。貧困してまで投資をしろとまでは思いません。また投資の性質上、余剰資金でするべきだと思っています。
とはいえ本当にお金は無いのでしょうか?
- 飲み物は持参して外では買わないようにしよう
- 買い物はなるべくコンビニを使わないようにしよう
- お酒やたばこを少し我慢しよう
- 通信料金見直して格安SIMで安く抑える
- 乗り気でない飲み会に参加している
1日100円でも浮かすことは出来ないのでしょうか?モチベーションを挙げる必要ルーチンなんだ!ということであればどうぞ好きにして下さい。それで作業の効率アップ(お金が増える)ならいいのではないでしょうか。
でも必ず優先順位をつけることを忘れないでください。全ての欲望を叶えることは不可能です。
ちなみに多くの証券会社の場合、積み立てNISAは1,000円単位から購入することが出来ます。もし仮に毎月3,000円(毎日100円)節約することが出来たらどうなるでしょうか。
- 毎月3,000円つみたてNISAで投資
- 運用期間は20年間
- 年利4%(現実的な数字です)
以上の3つを条件にしたシミュレーション結果↓

運用実績:1,100,324円
運用益:380,324円
積立金額:720,000円
中々いい金額になっていますね。
元本は72万円にもなっていますし、更に380,324円も増えています。その合計金額は110万円です。たった3,000円、されども3,000円。複利の力は絶大なのです。

本当に必要な消費なのか改めて考えていきましょう!
さいごに
積み立てNISAは税金が免除されるとてもお得な制度です。
投資を行うなら積み立てNISAのような優遇制度を必ず使いましょう。使うと使わないでは将来使えるお金が大きく異なります。何十万、何百万と差が出ることでしょう。
限度額以上に投資したい場合はiDeCoなどを併用していくと良いです。制度を利用しない通常の投資はその位後回しなのです。
さて、積み立てNISAの期限は2042年までとなっています。投資に興味がある人や、以下のような方には今すぐ始めると良いでしょう。眠らせているお金に働いてもらうと良いです。
- 老後資金のような何十年先のお金を現金で貯めている
- 今すぐ使う予定のないお金がある
- お金を増やしたい
とはいえ投資を無知のまま始めてしまうのは危険です。
積み立てNISA制度はあくまで箱であり何を入れるかは個人の自由。どのような成績のなるかは十人十色なのです。
そのぐらい『何に投資をするか(中身)』が重要になっていきます。箱は立派でも中身が空っぽだったり、ガラクタが入っているようではどうしようもありません。是非中身も立派にしていきましょう。
大抵の方は自分の大切なお金を、しかもそれなりの大金を使っていくはずです。投資に関する知識を得ることを強くお勧めします。結局のところ、お金を増やすためにはこの意識がとても大事になっていくのです。
他人の実績が気になる!という方はこちらをご覧ください。
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